校長のひとりさんぽ・ひとりごと No.159(感謝!感動!いっぱいの卒業式にありがとう!)
2024/03/21

 今週の火曜日(3/19(金))、第77回卒業証書授与式が、多くの保護者に皆様、来賓の皆様が見守る中、体育館で挙行され、卒業生219名が静岡市立大里中学校から、次のステージに羽ばたきました。
 「卒業証書授与」「校長式辞」「来賓式辞」「在校生送辞」「卒業生答辞」「卒業記念合唱」と式が進む中、卒業生の3年間の学校生活に対する感謝の気持ちや旅立ちへの決意が会場全体に伝わり、感謝いっぱい、感動いっぱいの卒業式となりました。私自身も、1年生の時からの3年間の歩みを知っている学年でもあることから、人生の思い出の1ページとなる感動を与えられました!本当に、ありがとうございました。

 「校長式辞」の中では、大里中グループ(中田小・大里西小・大里中)の子どもたちに育成している資質・能力の『主体性』と『協働性』を、今後も大里中学校の卒業生の証として発揮し続けてほしいという願いから、次の話をしました。
<『主体性』についての話>
 『主体性』は「自主性」と似ているようでちがう。
 『主体性』はやることを決めたのが自分自身であるので、失敗した時に、失敗の責任を人のせいにはしない。
 だからこそ、「自主性」よりも『主体性』を大切にしてほしい。
 自分の失敗を他人のせいにしない、責任感のある大人になるために、『主体性』を発揮し続けてほしい。
<『協働性』のついての話>
 ゲームの「テトリス」の落ちてくるブロックがちがうから、面白い。ちがうブロックを一つの形にするには、相当の知恵や工夫や努力が必要だから、成功した時に、喜びや達成感を感じ、次への意欲も生まれる。この瞬間が「協働性の発揮」である。協働性を発揮するために、自分とは違う仲間のちがいを前向きに捉え、「面白い」と思える力をもってほしい。

 「卒業生答辞」は、79期生徒会長の「伊藤夢空」さん(3年2組)が務めました。実は、一週間前の朝、正門前で会った時に、次の会話を交わしました。
 私「卒業式の答辞、大変だけど、よろしく頼むね。」
 伊藤さん「はい、わかりました。」
 私「伊藤さんらしい答辞をきたいするね。」
 伊藤さん「いいいんですか!」
 私は笑いながらうなずき、伊藤さんはニコッと笑いながら、校舎に向かっていきました。

 そして、伊藤さんが、丁寧に一生懸命、3年間の思いを話し続けた、答辞の最後の場面で、伊藤さんが主体性を発揮しました。それは、このような語りでした。

 「仲間との時間は、私にとって、一生の宝物です。本当に、ありが10匹。これからも頑張ってください。会長の独り言の締めといえば、ダジャレですよね。3年間、みんなといる時、私は、太陽がサンサンのようなピカピカの笑顔で過ごせたと思います。ありがとう。会長の独り言は今日まで!またね。」

 私は、「卒業生答辞」の最後のこの場面で、伊藤さんが、伊藤さんらしさ(=伊藤さんの主体性)を、存分に発揮したことが、たまらなく嬉しくて、完全に涙腺が崩壊してしまいました。

 そして、「3月9日」の次の歌詞が読み上げられ、答辞が終わりました。

  瞳を閉じればあなたが、
  まぶたの裏にいることで、
  どれだけ強くなれたでしょう。
  あなたにとっても私も
  そうでありたい。

 卒業式の感謝、感動の最終章は「卒業記念合唱」でした。合唱の前には、3年部の各先生方への感謝のメッセージが伝えられました。そのメッセージに対して、「ありがとう」と応える先生、いっぱいの笑顔を見せる先生、感動で涙ぐむ先生、本当に素敵な光景でした。そして、合唱が始まりました。合唱は次の3曲でした。
 
 一曲目 「夜空ノムコウ」 
 二曲目 「3月9日」
 三曲目 「旅立ちの日に」

 長きに渡るコロナの感染の影響により、歌うことができない、合唱することができない彼らが、これまでのどの学年にも負けない魂の合唱を披露することができたことに素晴らしさを感じました。そして、未来に羽ばたく勇気や希望も感じることができました。

 卒業生の皆さん、感謝の言葉のシャワーと多くの感動を与えてくれて、本当にありがとう!ありがとう!

 画像は、感動の最終章「卒業記念合唱」の様子



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