校長のひとりさんぽ・ひとりごと No.160(最後の校長の『ひとりごと』)
2024/03/28

 本日(3/28(木))、令和5年度の離任式が体育館で行われました。この本年度末、私も含めて15名の職員が転退職することになり、大里中学校から離れることになりました。
 宮田教頭先生による、転退職する職員が紹介された後、退職をする私を最初に、先生方お一人お一人が、全校生徒に対する感謝、励まし、願いなどが語られました。
 私は、直近の卒業式や修了式、学校だよりなどを通して、生徒への願いを語り続けてきたので、「校長先生の仕事の楽しさ」を紹介することで、離任式の言葉に代えさせていただきました。

 冒頭、このようなことを生徒に問い掛けました。
 「君たちの中で、将来、校長先生になってみたいと考えている生徒はいませんか?」
 約10秒間、生徒の様子を観ましたが、さすがに、生徒にとって、校長の仕事のイメージがないのか、誰一人として手を挙げる生徒はいませんでした。
 そこで、校長先生を5年間(大里中学校では3年間)務める中で感じてきた、5つの「校長先生のこんなところがいい」を伝えました。
 一つ目は「誰もよりも早く、給食を食べることができること」毎日、生徒が食べる30分前には、給食を食べることができました。
 二つ目は「校長室という立派な個室が与えられていること」校長室で「こんな学校を創りたい」「こんな取組に挑戦したい」「生徒や先生方にこんなことを伝えたい」など、様々なアイデアや作戦を考えることができました。
 三つ目は「常に時間割通りに行動する必要がなく、自由に行動できること」〇年〇組の授業を見たいと思えば、〇年〇組に行くことができ、地域の方とお話ししたいと思えばすることができ、静岡市にお願いをしたいと思えば、電話や訪問することができるのです。
 四つ目は「校長先生しか見ることができない景色を見ることができること」例えば、先日行われた卒業式では、「伊藤夢空」さんの心のこもった答辞の姿、そして、その後ろにいる卒業生や保護者の皆様の姿を、真っ正面から一つの素晴らしい絵として見ることができました。
 五つ目は「全校生徒、全職員、保護者の皆様、地域の皆様など、多くの人々に、自分の願いや思いを伝える場面が与えられていること」この学校HP上の「校長先生のひとりさんぽ・ひとりごと」もそうですが、校長先生ということで多くの人々は耳を傾けてくれました。これは、本当に嬉しく、快感で、心の支えとなりました。

 以上の5つの「校長先生の仕事の楽しさ」を全校生徒に伝えました。 
 このように、私にとって、37年間の教員人生の中の最後3年間の大里中学校での校長職は、とても楽しく、刺激的であり、やりがいのある仕事でした。それを支えてくださったのが、大里中学校の生徒たちであり、職員であり、保護者の皆様、地域の皆様など、大里中学校に関わるすべての皆様でした。感謝!感謝!です。
 そして、大里中学校の生徒は、近い将来、約2万にも及ぶ職業の中からたった一つの職業を選択したり、新しい職業を創造したりします。その職業は、どのような職業でも構いません!私のように、自分自身が楽しく、刺激的で、やりがいを実感できる職業に出会えることを強く願います。

 最後に、令和3年度からの本年度までの3年間、大里中学校に関わり、支えていただいたすべての方々に、感謝とお礼を伝えることで、2年間綴り続けた、この「校長のひとりさんぽ・ひとりごと」を終了とさせていただきます。本当にありがとうございました!

 画像は離任式の様子 




校長のひとりさんぽ・ひとりごと No.159(感謝!感動!いっぱいの卒業式にありがとう!)[ 2024/03/21 ]
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