先週の木曜日(2/22)は「地域の日」。生徒が給食終了後に下校する中、15時より多目的室にて、「大里中グループ(中田小・大里西小・大里中)職員希望研修」が開催されました。 講師としてお招きしたのは、IT戦略コンサルタントでもあり、メタバーススクール事業を展開し、メタバース大学を創設中の「大場 州徒」さんでした。大場さんは、なんと23歳。「問題児 メタバース大学を創る ― 教育の民主化:いつでも、どこでも誰もが自分の受けたい教育が受けられる世界を創る ―」をテーマに、約50分、お話をしていただきました。メタバースとは、インターネット上の「仮想空間」です。その「仮想空間」を活用した学校を創ることをテーマにした講演でした。参加者は3校職員、静岡市教育委員会学校教育課の指導主事などの約30名。希望研修ということもあり、参加者は、メタバーススクールなど「教育の未来」や、VRなどの最先端の教育機器に興味・関心にある先生方が集まり、普段の教職員研修とはひと味違う、参加者の主体性が最初から感じられる研修会でした。
研修会は講演前に、2名の参加者が、大場さんが持参した、VRゴーグル(仮想空間を体験できるゴーグル)を実際に体験し、その感想を語るところから始まりました。また、講演中は、参加者各自のスマホを使ってのチャットを通して、大場さんのからの問いに、参加者が回答し合うことで、学びが深まりかつ広がりました。
講演が始まると、最初に大場さんは、次の3つの数字を示し、この数字は何の数字かを問い掛けました。 一番目は「18、725」でした。 これは、現在存在する職業の数です。
二番目は「60.1%」 これは、「将来の夢をもっている」と答える日本の若者の割合です。
三番目は「2億4、400万人」 これは、学校に通っていない世界中の子どもたちの数です。
これらの問い掛けは、大場さんの子どもの頃抱いた素直な疑問「なんで子どもの頃、こんなに職業があるのことを教えてもらえなかったのか?」「なんで子どもの頃、将来について考える機会が少なかったのか?」「なんで教育って、誰しもが受けられるものではないのか?」につながります。
これらの子どもの頃からの疑問が重なり合い、積み重なって、現在、『教育のあるべき姿』として、「教育の民主化(いつでも、どこでも誰もが自分の受けたい教育が受けられる)」と「可能性の創造(自分がやりたいことを見つけて、実現できる)」を掲げ、それが実現できる学校が、『あるべき学校の姿』と考えたのでした。そして、そのために「メタバース(仮想空間)」の活用を考えたのでした。
具体的な講演内容は、次の4つでした。 1 自身のプロフィールや夢についての紹介 2 今、メタバース大学を創っている理由は? 3 メタバース大学(Ousia University)とは? 4 メタバース大学(Ousia University)設立に向けたプラン
講演後、参加者は4つのグループに分かれて、これからの教育のあるべき姿を語り合いました。どのグループも、メタバースによって、全世界の人々とつながった学校、仮想現実の学校への「魅力」や「可能性」だけでなく、世界観や人間としての生き方を変えてしまう「怖さ」や新たなリスクが発生するのではという「怖さ」について、真剣に語り合いました。
研修会終了後、多くの参加者がすぐに多目的室から退席せず、大場さんに質問をしたり、VRゴーグル体験を求めたりするなど、いつもでも「未来の教育」について考え合っていました。 そして、大場さんは、大里中グループの子どもたちにも紹介したい方でした。
画像は、大場さんの講演の様子と、VRゴーグル体験の様子
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