2015年05月18日
「社会性を育むために」
今月、独立行政法人国立青少年教育振興機構から「子供の生活力に関する実態調査」の報告がありました。
この調査は小学校4年生から6年生までの保護者も回答しています。
それによると、教育振興機構では、「自分が体験したことを話したり、趣味を一緒に楽しんだりするなど、保護者による体験支援の関わりが強いほど、その子どもには、コミュニケーションスキル、礼儀やマナー、課題解決スキルなど、生活に必要な力が身に付いている傾向がある」との調査結果を発表しました。
一方で、「もっと頑張りなさい」といった叱咤(しった)激励の効果は確認できなかったといい、機構は「言葉だけでなく、一緒にやってみせるなど具体的な体験を伴わないと子どもの力は伸びない」と分析しています。
さて、本校では、5月中旬に3年生は修学旅行、2年生は職場体験学習、1年生は遠足を行います。
3年生は、「日本の伝統や文化の素晴らしさ、先人の残した知恵を学ぶこと」、「集団行動・班行動を通して、社会のルールやマナーを学び、人を思いやる気持ちを育てること」、「責任感や協調性、公共性を身に付けること」などを目的として、2泊3日で京都・奈良を訪問します。
2年生は、「実際、職場で働くことを体験し、働く人たちと接することで、働くことの意義や目的を理解し、進んで働こうとする意欲や態度を育むこと」を目的に職場体験学習を行います。将来の自分の進路について考えるきっかけにしてほしいと思います。
1年生は、「集団行動を共に行うことで、お互いを理解し、集団の一員であることを意識すること」、「自己の体力に挑むことで、日常では得られない体験をすること」、「徳川家康公顕彰四百年を踏まえ、歴史や文化を学ぶこと」を目的に、久能山東照宮に遠足に出かけます。
すべての学年に共通していることは、学校の外に出て活動することにより、「礼儀やルール・マナーを守ること」、「コミュニケーション能力を育成すること」、「課題に直面したときにより良い方法を考え解決すること」、「周囲の人に対して思いやりをもって接すること」などを学ぶことができるということです。
これらの行事を通して、生徒には思いやりの気持ちをもつと共に、社会性をさらに身に付けてほしいと考えています。
ご家庭でも、保護者の体験談などと一緒に、お子さんと行事への取組の様子についてお話していただけたらと思います。
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