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校長あいさつ

2017年03月10日
「新しい時代を生きるために」
 今年も桜前線の北上が話題にのぼる時節がやってまいりました。月日が経つのは早いもので、本校でも1年間のまとめの時期を迎えました。 

 さて、とりわけ最近は、人工知能の急速な進化が、今の社会や生活のあり方を大きく変えていくのではないかと言われています。めまぐるしく変化するこの時代を生きる子どもたちは、大人になったときに、今の社会とは違った国際情勢や経済状況、情報化の中で生きていく可能性が高いと考えられます。それは、私たち大人の10年前と比較してみても明らかです。

 そうした時代に生きる上で何が求められているかというと、「21世紀型の能力」です。
 これは、知識や技能の習得を学びのゴールとするのではなく、状況や課題に応じてそれらを活用し、また、他者とコミュニケーションをとりながら協働的に問題を解決する能力です。

 コミュニケーションの基本は「あいさつ」です。相手とのかかわりの始まりにはあいさつが欠かせません。どのような相手や場面でも気持ちよくあいさつができる習慣を身に付けることは、とても大切なことです。

 併せて、人とかかわっていく上で、「思いやり」の気持ちをもって接することも大切です。相手の立場になって話を聞いたり、ものごとを考えたり、また行動したりすることは、意思疎通を円滑にし、仲間と協力して問題を解決していくために必要なことです。

 さらに、問題を解決していくには、その問題と真剣に向き合い、自分がもっている力を精一杯出して考え、行動することが大切です。

 情報技術がさらに進んだ新しい時代がきても、人間は直面する様々な変化を柔軟に受け止め、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創っていくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかを考えだすことができると思います。子どもたちには主体的に学び続け、試行錯誤したり、他者と協働したりして、新たな価値を生み出していくための力を身に付けていってほしいと思います。

 本校の学校教育目標は「自ら学び 思いやる心をもった生徒」です。また、重点目標は「自主・自律」と「思いやり」の育成です。
 このような「意志」と「心」をもっていれば、これからどんな時代がやってこようとも、子どもたちは心豊かにたくましく生き抜いていけると信じています。

 最後になりますが、保護者並びに地域の皆さまには、1年間本校の教育活動にご理解・ご協力をいただき心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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