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校長あいさつ

2017年02月16日
「小中一貫教育を見据えて」
 本市では、子どもたちの学習支援や環境整備など、地域社会による各小・中学校への支援活動である「学校応援団」が活発に行われています。また、「義務教育9年間の学びの連続性の保障や地域の子どもに共通する課題の解決」を目的に、各小学校と中学校が「近隣校研修(小中連携研修)」を行ってきています。これらの本市ならではの強みを基盤に、小学校と中学校の「縦の接続」と、学校と地域社会との「横の連携」を一体として、小中一貫教育を進めるため、本市ではこれを「静岡型小中一貫教育」と名付けています。そして、今までの成果をもとに、平成34年度からすべての静岡市立小・中学校で、小中一貫教育が実施されます。

 この動きに関連して、大里中学校区の中田小・大里西小・大里中の3校では、平成26年度より小学校と中学校が連携した教育のあり方について研究や協議を重ねてきています。

 具体的には、本年度も昨年度に引き続き、小・中学校の教員が一堂に会して、大里中学校区小中合同夏季研修会を開催しました。講師を招いて授業のあり方について話を伺ったり、小中混合の小グループを作り、学習や生活、生徒会(児童会)活動、道徳、外国語活動などの指導について協議したりしました。
 また、昨年の秋以降、各小・中学校の係の担当者が2回ほど集まり、平成29年度に小・中学校が共通して取り組む活動などについて話し合いを行っています。

 その他、昨年10月に、大里中学校の2年生の保健体育「ダンス」の授業に大里西小の6年生が参加して、中学生と小学生が一緒になって、ダンスを創っていくという授業を試みてみました。この授業で、お互いが初めて顔を合わせましたが、授業が進むにつれて、徐々に児童生徒が打ち解け、中学生が小学生に振り付けなどを丁寧に教え、授業の後半では各グループごと、素晴らしいリズミカルな創作ダンスを発表してくれました。

 また、2月17日(金)には新1年生保護者説明会を本校で行います。この中で、中田小と大里西小などの小学6年生には、中学校の授業を体験してもらおうと考えています。教科担任が英語や数学、理科、社会、音楽の授業を行う予定です。さらに、1年生による学年合唱も計画していますので、6年生の皆さんは当日を楽しみにしていてください。

 将来の小中一貫教育を見据え、小・中学校が連携し、義務教育の9年間を見通して児童生徒を指導・支援することは、これらの連続性や一貫性とともに、中一ギャップの対応にもつながると考えています。
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