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校長あいさつ

2016年07月14日
「お手伝いが自己肯定感や道徳観を高める」
 今年5月に、独立行政法人国立青少年教育振興機構から「青少年の体験活動等に関する実態調査」の報告がありました。
 この調査には全国公立小・中・高校(小4〜6、中・高2)の児童生徒と小学生の保護者が回答しています。
 それによると、家の手伝いに関する設問では「いつもしている」と「時々している」を合わせた割合が最も高かったのは、「買い物の手伝いをすること(76.0%)」と「食器をそろえたり、片付けたりすること(74.0%)」でした。
 自己肯定感に関する設問「学校の友だちが多い方だ」「自分には自分らしさがある」「今の自分が好きだ」などでは、手伝いが多い児童生徒の自己肯定感が63.4%に対して、手伝いが少ない児童生徒の自己肯定感は22.4%でした。手伝いをよくしている児童生徒ほど自己肯定感が高い傾向がみられました。
 また、道徳観や正義感に関する設問の「家であいさつをすること」「悪いことをしていたら、やめさせること」などでは、手伝いが多い児童生徒の道徳観・正義感が88.4%に対して、手伝いが少ない児童生徒は18.6%でした。こちらも同様に手伝いをよくしている児童生徒ほど道徳観や正義感が高くなっています。
 最後に、「青少年の携帯電話・スマートフォンの使用と体験活動等の関係」調査では、携帯電話・スマホを所有している割合は中2で53.9%でした。手伝いを多くしている、また自己肯定感や道徳観・正義感が高い子どもほど「スマホ熱中度」が低くなる傾向がみられました。
 今回の調査結果から手伝いが多い児童生徒ほど、自己肯定感や道徳観、正義感などが高い傾向にあるということがわかりました。

 生徒たちは7月23日(土)より夏季休業に入ります。ご家庭で家庭学習をはじめ、家での時間の使い方や家事の手伝いなど、お子さんと一緒に休業中の過ごし方について話し合ってほしいと思います。
 お子さんが家事の手伝いをすることによって、保護者が家族を支えるためにやってくれていることがわかるとともに、手伝いを通してお子さんとの会話も増えます。
 お子さんの手伝いに対して、保護者が「助かるよ」「ありがとう」などの感謝の言葉を掛けることにより、お子さん自身が家族の一員としての自覚を高めるとともに、お子さんの自己肯定感や道徳観などの向上にもつながります。
 毎日継続できる家事を決め、家事を終えたあとは、お子さんへの声掛けをお願いします。
 規則正しい生活を送る上でも、また充実した夏季休業にするためにも、ぜひ、ご家庭での見守りをお願いします。
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