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校長あいさつ

2016年05月16日
人と人との心を結ぶあいさつ
 平成28年度がスタートして約1ヶ月半が経ちました。生徒たちは、新しい学級や環境に慣れ、少しずつ生活や学習のリズムができつつあります。また、1年生は、連休明けに正式に部活動に入部しました。まだわからないことがあると思いますが、顧問の先生や先輩に聞きながら早く慣れ、活動を充実させていってほしいと思います。

 さて、本校では、保護者の皆様をはじめ、生徒会や学級で、また部活動単位で、朝のあいさつ運動を行っています。下校時には各部活動の部長が中心になり教師とともに、下校する仲間にあいさつや声かけを行っています。そこで、生徒も関心が高い「あいさつ」について、改めて考えてみたいと思います。

 あいさつは、形式的になりやすい面がありますが、心を込めて、言葉の意味をよく考えて使うと、その響きはもっと温かく周りの人の心を和やかに、明るくしてくれます。

 例えば、「おはようございます」ですが、朝の澄んだあいさつは、自分を勇気づけるだけでなく、相手に元気を与え、周囲の人を明るくしてくれます。
 次に「ありがとうございます」ですが、相手に贈る感謝の言葉です。感謝する気持ちは、自分を豊かにし、相手の心を和やかにします。
 3つ目に「失礼します」ですが、部屋の入退室など、
自分が何かをする際に断りを入れる意味で言う言葉です。相手への敬意を表して用いる表現です。

 最後に「すみません(ごめんなさい)」ですが、誠意をもって、心からあやまる行為や姿勢は、素直な心の表れです。周りの人も心からの言葉に心を開いて受け止めてくれます。

 この4つを「オアシスのあいさつ」と言います。私たちが、日常的に交わしているあいさつです。
 この他にも、身近に美しい言葉がたくさんあります。下校時などの「さようなら」は、友人や周囲の人との別れの言葉です。感謝の心を込めたひと声は、一段と温かい心の余韻を残します。
 また、張りのある「はい」という返事は、とても美しい響きがあります。人と人との心をしっかり結び、自分の行動力を高めていく言葉です。
 家庭でよく交わす「行ってきます(行ってらっしゃい)」や「お帰りなさい」なども、心に響く大切な言葉です。

 このような言葉を学校はもちろん、家庭や地域でも、美しい日本語として、多くの場面で使っていきましょう。美しい言葉は、人と人との心を結び合わせる心のパスポートでもあると思います。

 本校では5月中旬から下旬にかけて、1年生は遠足に、3年生は修学旅行に出かけます。
 出かけた先でも、それぞれの行事の目的を達成するとともに、「あいさつ」をはじめとして、「ルールやマナーを守ること」、「周囲の人に思いやりをもって接すること」などの社会性も学んできてほしいと思います。
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