2016年03月09日
「富士山のすそ野のように」
3月に入りましたが、朝晩は肌寒い毎日です。本校の南校舎2階と3階のホールからは真っ白い富士山を見ることができます。
静岡に住んでいると雪のかぶった富士山を見るのは自然なことですが、他県の人たちにとっての富士山はまた格別のようです。
空気が澄み切った青空のもとで、雪をかぶった富士山は、特に美しく、心が洗われる思いがあります。富士山が「きれい」「美しい」と言われる所以は、どこにあるのだろうと改めて考えてみました。
それは、富士山の形にあるのではないかと思いました。富士山は周りに山がなく、きれいな円錐形をしています。日本一高い山ですし、静岡市から見ても、二等辺三角形に近い形をしています。そして、何よりも素晴らしいのは、その高さを支える「すそ野」が長く、広いことだと思います。「すそ野」が広いので、安定感があります。二等辺三角形でいうと、底辺が長いことになります。底辺、つまり土台(基礎・基本)がしっかりしているので、あの高さを維持することができ、雄大な姿として人々に感動を与えてくれるのだと思います。やはり、高く伸びるには土台(基礎・基本)の安定が必要です。
さて、間もなく平成27年度が修了しますが、年齢でいう10歳代は、生徒の皆さんにとって、まさに人生の基礎・基本を身に付ける大切な時期です。3年生は義務教育を終えますが、4月からの新しい環境の中でさらに成長できるよう、引き続き土台づくりに専念してほしいと思います。
1、2年生はそれぞれ進級し、2年生は最上級生としての、1年生は後輩から頼りにされる先輩としての自覚をもち、毎日の生活や学習、行事、係活動、級友との活動の中で、人生の土台となる基礎・基本を学んでほしいと思います。
大里中学校の校歌に
「仰げ 富士の嶺は 空にそびえ
ゆるがぬ自主の理想をしめす ・・・」
とあるように、希望をもち、学習の道をたくましく切り拓いていくことを願っています。
保護者並びに地域の皆さまには、1年間本校の教育活動にご理解・ご協力をいただき心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
戻る